10月20日

仕切り直しで、再び成田へディエゴを迎えに行く。
宿泊先は毎度おなじみのアークタワー高円寺だ。
そのロビー、成田までのアクセス方法を尋ねていた時、入り口より一人の外国人が入ってきた。
「ディエゴだ!」
勿論、当人はまだ機上の人であるから別人なのであるが、それにしても良く似ている。
既にディエゴの到着は確信して、余裕をかましている中で、もしディエゴが来れなかった時は、このおっさんをディエゴだと言ってしばらっくれよう。
なに、口ぱくでごまかせばいいや。
など無責任に空想して楽しむのであった。
後にこのおっさんがボケロンという同じくカンタオールであることが分かった。
案外、代役できたかもしれん。
何故かボケロンとアグヘタは来日時期が重なり、3年前パコ、ディエゴで来日した時も前日にエスペランサで公演をしていた。
そこへパコ達と共に遊びに行ったのだが、そのショーの後の打ち上げの時、パコが一節「ソレア・デ・へレス」を唸り、その一節だけで、その日のMVPをかさらっていったのも懐かしい思い出だ。
そのパコも今はもういない…
パコの「ソレア・デ・へレス」はアフィシオンレコードA.FSLN-3「LOS AGUJETAS EN JAPON アンダルシアのスパニッシュソング」で聞けるので、要チェック、マストバイだと、ちゃっかり宣伝。

今度は電車で成田に着。
そして、話はいきなりのクライマックスへ。
出口Aの真ん前で待っていると、やはり随分と後になってディエゴが現れる。
旅疲れも見えず、飄々と。
2年ぶりの再会。そしてハグをかわした。
この2年間で、僕の髪が肩まで伸びて君と同じではなかったので、
ディエゴが、
「カミノケ、ナガイ。」と日本語で言った。

高円寺駅に着く。
二年ぶりであったが、ディエゴは迷う事なくホテルのある方の出口へ向かった。
私はマップマスターなので毎回、どっちだったか迷う。
そしてホテルで荷物を解いで二時間もしないうちにエスペランサのステージで唄っているディエゴの姿があった。