10月27日(2)

平和公園を後にした。
目と鼻の先に広島市民球場がある。
カープの本拠地だ。
不思議と左傾向の人にカープファンが多い。
チームカラーといい、球団運営の慎ましやかさが左翼心をくすぐるのだろうか。
その一方で、心情アナーキスト?の私は積極的に読売=権力に刃向かうドラゴンズのファンになる!?って、違うか。
市民球場を前に、唐突に北別府学の背番号20が頭に浮かんだ。
「北別府学 投手 都城農業高校」
何故かパンチョ伊東。
北別府のような制球力が薩軍にはないので、このまま四球で押し出しの一点を献上する前に話を戻す。

午後1時、やっとディエゴ他面々、ロビーに降りて来る。
原爆ドーム経由で広島駅へ、博多に戻る。

diego このツアー中というか、普段から私はゲバラとかサパティスタとかのTシャツを着用しているのであるが、ディエゴがそれを詩的に指摘して一言。
「お前の胸はいつも戦いに満ちあふれている。」
それは、広島駅で新幹線を待っている時。
外見だけでなく胸の中身も戦いに満ちあふれさせるためにも、この言葉を臓腑の腐り止めとしたい。

その時の会話の中で、ディエゴが、
「スペインで、過去の暗部を掘り起こすことが、最近になって行われるようになり、フランコ時代に行われた虐殺跡地の発掘調査などがなされている。」
と言っていたのを付け加えて、一行は博多へと旅立った。