稲葉卯亜

昨日、ハイサイで稲葉卯亜がどうのという話が出たおり、
「稲葉卯亜って何ですか?」と聞いたところ、
「日本中で、稲葉卯亜を知らないのは君だけだ。」と笑われた。
追い打ちをかけるように、隣にいたNさんより、
西表島で仙人のように暮らすじいさんでさえ、ラジオを聞くことで「稲葉卯亜」が何であるかを知っている話を聞かされた。
どうやら私は西表島の仙人より情報から閉ざされた生活をしているみたいだ。
それは家にテレビがないことに起因するようである。
そしてこの文に目を通す皆さんも当然「稲葉卯亜」が何であるかはご存知のことと思うからここで説明はしない。
蛇足ながら私は荒川静香は政治家であると信じきっていた。

失意の翌日、私はサライに行って件の話をふると、同じく
「稲葉卯亜とは何ぞや。」という質問を得た。
サライというお店に来る人ならびに経営している人にはテレビを持っていない人が多い。
例外的にテレビッ子の大佐がいるけれども。
大佐がテレビで見たことに熱弁をふるおうとしても、他の皆が誰もテレビを持っていないため会話は成立しない。
大佐が自身のブログでテレビのことを書くのは、もしかしたらこれが原因なのかもしれない。

思うにテレビを見ないと、結構幸福に暮らせる気がする。
忌々しいアメリカの暴力や、寒々する殺人事件、悪徳国営放送、暴走ロリロリ先生、バカえもん、子供の虐待などのニュースは聞いたところで気分が悪くなるだけで精神衛生上、全然よろしくない。
芸能界や読売巨人軍はこの世に存在してないのならそれでいいものだ。
HGの存在も、私はかなり遅れて知った、フォーっ!そしてああいう飛び道具的笑いはきらいではない。
彼は「稲葉卯亜、フォーッ!」でまた少し延命する気がする。
皇室は?
皇室は、皇室は、英語でいうとロイヤルファミリーだ。
話がそれた。
そういったものは全てブラウン管を通して、眼前にあらわれる。
テレビさえ持ってなければ、そういったものと出会わなくてすむのだ。
不必要に憤ることもなくなる。
また、ひたすら受け身に情報を享受する白痴状態を脱し、能動的に動くことに時間を費やす方が人生には有意義だ。
梅宮辰夫が飲み食いしてるのを見るよりは、自分で何かを調理してみる。
ジャイアンツ愛よりは、自らキャッチボールをして楽しむキザパン愛だ。

テレビが必ずしも真実を伝えているわけではない。
一年前、福岡で地震があった時、テレビはこぞって映像的インパクトを求め玄海島や天神の福ビルの割れた窓ガラスばかりを映したらしい。
福岡は中央区在住の私は、テレビを持っていなかったがため福岡が大変なことになっているとは気づかなかった。
これが真実だ。

さあ、テレビを捨て、キャッチボールをしよう。
毎週土日の午後は舞鶴公園に集合!

更新日2006年3月8日更新
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