コンビニ景品

よくコンビニを利用する。たまに飲料物におまけがついている時がある。おまけがついているから買うという人と、おまけがゴミになるから買わないという人の二つに人間は分けられることに最近気が付いた。どちらがいいというものではないが、メーカーがめげずにおまけをつけているわけだから、前者が多いのだろう。私も勿論前者である。見境なく買っているわけではなく、そのおまけが琴線に触れなければ買うことはない。全部集めるというよりは、その中の気に入ったものをピンポイントで狙う方である。傾向として、だんだんとドツボにはまり、最後はおまけのために飲みたくもないのに買うという事態になる。こうして冷蔵庫が発泡酒だらけになり、燃えないゴミの日にはペットボトルでパンパンになったゴミ袋を出すこととなる。
往々にして3本くらいまとめ買いする時は、まずダブる。ダブりはダブりでも、一番ダブってうれしくないものでダブる、間違いない。こんな時、もうこんなバカなことはやめようと思うのだが、翌日コンビニに行くと、やはり最後の一本と言い聞かせ、陳列ケースを開けてしまうのだ。麻薬と同じだ。麻薬との違いは、ある期間を過ぎるとおまけキャンペーンの方が終わるということだ。経験として、1日、1、2本のペースで買っても全種類集めることはできない。2、3アイテムは必ず欠ける。そして一番どうでもいい奴が憎たらしく5、6体群れをなして机の上で幅を効かせていることだろう。

飴を気持ち程度に4つ入れ菓子の体裁をつけたフィギュアメインのお菓子などもある。そんな中で「幕末 薩長同盟」というシリーズに出くわした。この雑兵の愛読者なら、私が幕末に目がないことはお分かりいただけることと思う。ためしに一つ買ってみた。ターゲットは西郷さんである。運よく一回目で西郷さんをゲット!これでやめればいいのに欲をかき、次は坂本竜馬をと願いながら買うと結果は中岡慎太郎。続いてシークレットキャラのおりょうさんが当たり、このラインナップだとどうしても坂本竜馬は必要である。意気込んで二箱計800円も注ぎ込んだところ、結果は如何に。まさかの西郷、中岡のダブりとなる。それ以来買うのを止めた…

ここで10種類くらいある景品のそれぞれの生産割合などについて考察してみたい。経験から、またより多く買わせるというメーカー側の戦略などを合わせみても、決して均等な割合では生産してない。例えばタイガースのフィギュアだったらサリーとシローで5割以上を占め、ジュリーは一割もないくらいにするはずだ。こうしてタイガースファンの机の上ではタンバリンを持ったシローが5、6体並んで「ルック、ルック」と言うこととなる。
そう大将より雑兵が多いのが世の常なのだ。

今の希望は、ありえないと思うが景品に「仁義なき戦い」フィギュアシリーズをやってもらいたい。この場合、大将雑兵の法則を適用したら、我々「仁義」ファンの思うつぼである。何しろ我々の「仁義」に対する愛情は非情に屈折しているので、広能昌三よりも、山守親分や大久保さん、槙原に江田に早川、拓ボン演じる殺られ役に多くの感情を移入する。広能が当たらずとも大したことではない。逆にその心理を読みとるアプローチをメーカーがしたのならそれはそれであっぱれである。

相変わらずせんない話だ。

誰か坂本竜馬下さい。

更新日2006年3月14日更新
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